頭痛薬 胃が痛い

頭痛薬を飲んだとき胃がキリキリしたり吐き気を催したりして胃が痛くなりませんか?

胃が痛くなるのは体質からくるものだとずっと思っていたのですが、そうではなく頭痛薬の成分が原因だと知りました。

頭痛薬の効用は痛みの原因となるプロスタグランジンを生成する酵素の働きをブロックすることで痛みを鎮静させます。でも、このプロスタグランジンは痛みの原因となる悪いことだけではなく、胃の粘膜の胃酸分泌作用や細胞修復作用といった働きがあります。頭痛薬を飲むことで、胃の粘膜にプロスタグランジンの生成が弱まってしまい、胃が荒れたり胃痛といった副作用の症状となるのです。

頭痛薬を飲まないで済むのなら問題ないのですが、体調が悪いときはどうしても頭痛薬に頼らざるえないときもありますよね。そこで今回は頭痛薬を飲んでも胃が痛くならない対処法を説明します。

頭痛薬を飲むときにやるべきこと

空腹時は服用しない

食べたものは胃で消化酵素や胃酸によって分解されます。胃酸や消化酵素は分解力が強く、「胃そのもの」までも消化してしまうため、合わせて「胃の粘膜を守る物質」が分泌され胃が消化されないよう守ります。しかし頭痛薬の効用によって「胃の粘膜を守る物質」の働きが抑えられてしまいます。ですので、胃が空っぽの空腹時に頭痛薬を飲むのは絶対に避けましょう。

コップ一杯の水もしくは、お湯で飲む

水かお湯と一緒に飲むことで薬が溶けて胃への負担を減らします。

空腹時に頭痛薬を飲むなら牛乳と一緒に飲む

どうしても頭痛薬を飲まなければいけない緊急時に空腹状態での対処法です。牛乳は胃の粘膜を保護する膜をつくるので、胃へのダメージを大きく減らすことができます。ただし牛乳と一緒に飲むのが可能な薬は頭痛薬(鎮静剤)限定ですので、風邪薬など他の薬は牛乳で飲まないようにしましょう。

胃薬も一緒に飲む

病院や薬局で頭痛薬や鎮静剤を処方してもらうと、胃薬もよく一緒に出されます。この胃薬は胃の粘膜を保護する「ムコスタ」「セルベックス」「セルベックス」などです。

胃薬でも「胃液の分泌を活発にする」タイプは逆効果になりますので、薬局で購入する際に薬剤師と相談して、頭痛と一緒に飲める胃薬を相談してください。

胃にやさしい成分配合の頭痛薬

胃が荒れやすい方には胃にやさしい頭痛薬を飲むことで胃痛を防ぐことができます。

アセトアミノフェン

タイレノール

風邪の発症時以外でしたら空腹時でも服用可能です。市販薬では「タイレノール」です。

ロキソプロフェン ナトリウム

ロキソニンSプラス

市販薬「ロキソニンSプラス」には胃を守る成分がさらに加わりました。

胃を守る成分が配合されている頭痛薬

バファリン

市販薬でも有名な「バファリン」「イブクイック」にも胃を守る成分が配合されています。

頭痛薬や鎮痛剤に頼りたくないですけど、体の調子が悪くなりどうしても頼らないといけないときは、今回紹介した対処法を参考にしてください。胃に負担をかけることなく、はやく痛みがなくなり回復できるよう、お薬と上手におつき合いください。