出典 http://dailyrootsfinder.com/wp-content/uploads/2016/01/seiri.png

女性は生理にについて悩みを抱えていても、それを親しい人であっても打ち明けて相談するのは恥ずかしいですよね。このように悩みがあっても相談しにくい生理の問題で多くの女性が抱えていることが、生理前後のお通じについてです。

今回は生理前後の便秘と下痢をくり返す原因について説明します。

PMS(月経前症候群)

生理前になりますと女性ホルモンのバランスの影響で腹痛や頭痛など、多くの女性はからだのどこかに不調をきたす症状となります。このような症状がPMS(月経前症候群)です。

さらに生理が始まったら便秘だった人が下痢に、下痢だった人が便秘になってしまい、女性の約30%が生理前後にこのような症状に悩まされているといいます。

生理前後はただでさえ不安定な状態になるのに、毎月このような症状に悩まされるのは、生理日を迎えることがさらにストレスになってしまいますよね。

生理と便秘の関係

生理 悩み

排卵後に分泌される黄体ホルモン「プロジェステロン」が原因で便秘になりやすくなります。プロジェステロンが分泌されると体内は水分や塩分を溜めこもうとして、腸の便からも水分を奪い、便が硬くなるので便秘となってしまいます。

生理が始まったら便秘の原因となるプロジェステロンは分泌されなくなりますが、その入れ替わりに腸を収縮させる作用があるプロスタグランディンが分泌され、下痢を起こしやすいからだの状態になります。

便秘と下痢をくり返すのは病気なの?

生理前に便秘を、生理中は下痢をくり返すのはホルモンが正常に分泌されているからです。よって便秘と下痢をくり返すのは病気ではありません。

しかしホルモンの分泌の影響ではなく便秘と下痢をくり返す症状の原因として、自立神経の乱れからくる症状があります。

ストレスを感じると交感神経の活性化が高まり便秘になります。この状態が続くと脳が「この状態が続くのはよくない」と判断して、急激に副交感神経が活性され下痢を起こします。

自立神経が乱れますと便秘と下痢の他にも、肩こり、むくみ、冷え性、頭痛、体のほてりなどの不調が同時に起きる症状が多くなります。

ストレスや疲れをため込まないようにして、しっかりとした睡眠と栄養のバランスが取れた食生活など規則正しい生活を送れば、症状を改善することができます。

もし改善できない状態が続くのでしたら、心療内科・神経科・婦人科などに相談してみましょう。

最後に

温める

生理前後の不快な症状は、からだを温めることで様々な症状を和らげることができます。日頃からからだを冷やさないよう、できるだけ温めるよう心掛けていけば症状も緩和されますので、これを機に取り組んでくださいね。