痰がからむのは不快ですし息苦しくなることもありますから本当につらいですよね。人前にいるときは吐き出すことは出来ませんし、夜中に痰がからむと寝不足になってしまいます。
そんなつらい痰を出し切るために、今回は痰が出る原因と痰の出し方について紹介します。
痰が出る原因
痰は気道から分泌される粘液です。痰は異常時に発生するものではなく、常時分泌される性質で、健康時には痰の量は少なく自然に胃に流れていきます。しかし、気道や肺に病原菌などが侵入しようとした場合に病原菌を外へ出そうとするために、痰の分泌量が増えていき、喉元が不快な状態になります。
このように、風邪や肺や気管支炎の疾患になりますと痰の量が増えます。
痰の出し方
痰はとてもつらいですから、止めるために薬に頼りたくなりますが、痰は気管支などに入った病原菌を外へ排出する機能がありますので、薬によって痰を止めてしまいますと、病原菌が外に排出されず、症状をさらに悪化させてしまう可能性が高くなりますので、痰を出し切ることがたいせつです。
それでは痰を効果的に出す方法を紹介します。
水分をこまめに取る
痰は粘りが強くなるほど喉に絡みやすくなり切りにくくなってしまいます。風邪などで咳の症状が続くのでしたら、水分をいつもように多めに取るように心掛けましょう。喉に負担が掛かるコーヒーや炭酸系飲料は避けましょう。水分をこまめに取ることで痰の粘度が下がり外へ出しやすくなります。
加湿
乾燥すると気道も乾燥するので痰が絡みやすくなってしまいます。乾燥しない環境作りのために加湿を心掛けましょう。加湿器を使用したり、濡れたタオルを部屋に吊すことで効果があります。
マスクをしますと湿気が鼻周辺にたまり加湿効果が高いですし、喉が潤うタイプのマスクを使うとさらに効果的です。また飴をなめたりガムを噛むことも乾燥から喉を守ります。
あおむけになり深呼吸する
あおむけになり深呼吸すると気道が膨らみ痰が出しやすくなります。やり方はあおむけで深呼吸した後に息を3回吐き出してから咳をします。咳をすることで絡んでいた痰を外に出すことが出来ます。咳がひどく痰も取れないときに効果があります。
はちみつ大根
はちみつの殺菌力と消毒効果、大根に含まれるジアスターゼという酵素が喉の痛みを混和し、病原菌の増殖を抑えます。
大根をはちみつに漬けて、出た汁だけを飲みましょう。喉ごしがスッキリしますので、1日数回飲んでも大丈夫ですし、痰が気になる喉の奥に当てるようなイメージで飲みますと、さらに効果があります。
痰が続くのは本当につらいですが、病原菌を出すために必要なことですので、今回紹介した方法を参考にして、痰を出し切ってください。