幼稚園と保育園は、こどもがはじめて親といる場所ではなく集団生活するところです。親にとっては、たいせつな我が子を預けることになりますから、幼稚園と保育園どちらに入園させるのかとても悩むことだと思います。
どのような雰囲気なのか、それに費用はどれくらい掛かるのか、よくわからず心配でしょうが「そもそも保育園と幼稚園の違いは何なのか?」よくわからない方が多いと思います。
幼稚園と保育園の違い、費用はどれくらい違うものか検証しましたので、幼稚園・保育園選びの参考になさってください。
幼稚園と保育園の違い
幼稚園
・対象年齢
満3歳
※年度途中で3歳になる2歳のこどもも可
・保育内容
自由遊びと一斉保育の組み合わせ
・閉所時間
午前9時から午後2時(一般的な時間)
・お休み
毎週土曜日
※園に準じて夏休み冬休みがある
・延長保育
午後4時から5時までが一般的で、午後6時から7時まで可能な園もあり
・食事
給食または弁当で、園によって異なる
保育園
・対象年齢:0歳から5歳 産休明け(生後56日目を超える)から入園可
※保育園もしくは地域によって異なる
・保育内容:主に自由遊び
※低年齢の園児は歯磨き着替えなど生活習慣を身につけられる
※おやつ、お昼寝の時間がある
・開所時間
午前9時から午後5時(8時間が基本)
・お休み
土日と年末年始
※園によっては土日、年末年始の保育可能
・延長保育
※午後6時から7時が一般的で園によって長時間の延長保育対応可
・食事
全給食
幼稚園の費用
幼稚園は文部科学省管轄の学校教育法に基づく「学校」ですので、保育料は一律になります。保育料は世帯の収入に関係ありません。幼稚園は公立と私立ありますが、掛かる費用は大きく違ってきます。公立と私立では約二倍の差がでます。
公立幼稚園の年間費用
149.544円(1ヶ月あたり12.462円)
私立幼稚園の年間費用
367.355円(ひと月あたり30.613円)
入園金
入園金は保育園では必要ありませんが、幼稚園では入園金を納めるのが一般的です。入園金も公立と私立とでは差があります。
公立:1万円から2万円
私立:3万円から10万円
補助金制度
幼稚園は保育料が一律ですが、こどもの人数や世帯の収入に応じての補助金制度があります。
この制度は費用が高額になる私立幼稚園を対象としたものですが、自治体によっては公立幼稚園にも対象となります。この制度の名称は「幼稚園就園奨励費補助金制度」です。世帯の収入、こどもの数が判断基準となりますが、この基準も自治体によって違いますので、制度を利用したい方は問い合わせてみましょう。
幼稚園就園奨励費補助金制度の全国的平均額は
第1子:年間約6万円
第2子:年間約18万円が加算
第3子:年間約30万円が加算
お子さんが補助金が出る対象でしたら、幼稚園就園奨励費補助金制度を利用することを、おすすめします。
保育園の費用
保育園は幼稚園のように一律の保育料ではなく、世帯の収入が基準となり決まります。つまり、収入が多ければ多いほど保育料は上がっていきます。保育料を決める基準を声帯が納めた住民税額が一般的ですが、所得税額が判断基準になっている自治体もありますので、自治体に問い合わせればわかります。
保育料をくわしく知りたいのでしたら、各自治体のHPで「保育所徴収金額表」を確認すれば保育料が正確にわかります。
こどもの年齢によって保育料は異なる
保育園では法律で保育士1人に対する子供の人数が制限されています。0歳児には保育士1人に3人まで、3歳児には保育士1人に20人までとなっていますので、こどもの年齢が低ければ低いほど人件費が掛かるため、保育料は高くなる<>決まりとなっています。
正確な保育料は自治体が公表し保育所徴収金額表でわかります。保育所徴収金額表も各自治体のHPで確認できます。
こどもをあずける数が増えると保育料は安くなる
我が子が通っている保育園に弟妹を入園させる場合、もしくは同じ保育園でなくても2人以上が同時期に保育園に入園する場合は保育料は安くなります。
条件や保育料は各自治体によって異なりますが、一般的に2人目以降は半額に、3人目以降は無料になります。こちらも各自治体に問い合わせてください。
保育園・幼稚園はこどもが親以外の同年代の子たちとはじめて生活するたいせつな環境です。ですので、お子さんのためにも、納得いく形で入園先を決めて上げたいものです。
そのためには、早めの情報収集と自治体での相談、保育園・幼稚園の見学がなど、親が真剣に保育園・幼稚園選びをすることです。選んだ保育園・幼稚園で我が子が楽しそうに遊んでいる姿を思い浮かべるだけで、親としてとてもうれしくなりませんか?
保育園・幼稚園選びをがんばってください!