授乳

出産というたいへんな出来事を経て赤ちゃんとの対面は、今まで生きてきたなかで最も感動的な瞬間だったことでしょう。

そんなお母さんにとって出産のたいせつな仕事が赤ちゃんに母乳を飲ませることです。

実際にやってみるとわかりますが、授乳は思っていた以上にむずかしいですよね。はじめて母乳をあげるのですから始めから上手に授乳ができないのは当然ですし、赤ちゃんだって最初から上手に飲むことができなくて当たり前です。

でも上手に授乳できないことが続きますと、お母さん赤ちゃんにとってもストレスになってしまいますね。

そこで今回は赤ちゃんに母乳を上手に飲んでもらうコツを紹介します。

赤ちゃんが喜んで母乳を飲んでもらうには

赤ちゃんは本能的に母乳の飲み方を知っているものですが、そうとはいえ体験を重ねなければ上手く飲めるようにはなりません。

最初から授乳が上手くいかないが当たり前ですので、授乳の回数を重ねていくことで、上手に母乳を飲ませられるようになりますし、ちょっとしたかんたんなコツを知っておくと、赤ちゃんも喜んで飲んでくれるようになります。

それでは赤ちゃんに母乳を飲ませるコツを紹介します。

縦抱き

お母さんが母乳をあげるとき、赤ちゃんは授乳枕などの枕で横たえて飲ませる「横抱き」が多いと思います。

赤ちゃんの中には横抱きで飲む授乳方法が苦手な赤ちゃんもいます。そんな赤ちゃんには「縦抱き」で母乳をあげましょう。

授乳 縦抱き

縦抱きでの授乳方法

1.お母さんの膝上に赤ちゃんのお尻を乗せる

2.乳首をしっかりくわえさせる

3.赤ちゃんの口と乳首の間の隙間をなくすよう、前屈み気味の体勢に

※体勢が不安定にならないよう、赤ちゃんの首と腰にしっかりと手を当てて支えましょう

フットボール抱き

名前にありますように、アメリカンフットボールのように赤ちゃんを脇に抱えて授乳します。

授乳 フットボール抱き

左の乳首で飲ませる場合

1.赤ちゃんの首下を右手でしっかりと支える

2.赤ちゃんの腰を左手の脇の下で挟み込む

3.赤ちゃんの状態が軽く起き上がった体勢で乳首をくわえさせる

赤ちゃんによって飲みやすい体勢がそれぞれありますので、試してみてどの体勢が飲みやすいのかをみつけましょう。

赤ちゃんが母乳を飲みやすくするために

赤ちゃんが母乳を気持ちよく飲んでもらうためには、母乳を飲みやすい状態にしておくことも、お母さんの仕事です。

母乳が飲みやすい乳首は、柔らかくて伸びのある乳首です。このような乳首はマッサージすることで飲みやすい乳首になります。

赤ちゃんは口の中で乳首を舌の上と上顎で乳首を挟んでつぶしながら母乳を飲みます。乳首が柔らかければそれだけ飲みやすくなりますし、舌が外れてしまっても乳首が伸びると舌でみつけやすく吸い付きやすくなります。

マッサージ方法は、乳頭を揉んだり伸ばしたりして柔らかくします。

最後に

はじめて出産してから、赤ちゃんのためにやらなければいけないことはたくさんあります。お母さんにとっては初めてのことばかりですから、おもうようにいかずストレスがたまってしまうかもしれませんね。

でも慣れていけば自然とできるようになっていきます。赤ちゃんのために、毎日すてきなお母さんでいてください。