猫も人間と同じように風邪をひくと聞いてもピンとこない飼い主さんもいるかもしれませんが、猫だって風邪をひく動物です。猫は風邪などの病気になっても、そのつらさを言葉で伝えることが出来ないので、飼い主がちょっとして変化に気づいて対処してあげなければいけません。
そんな猫の風邪の症状はどうのようなものなのか、さらに風邪の治し方、予防法を紹介します。
猫の風邪の症状
猫の風邪の症状は人間と同じようなものと考えていいです。
風邪の初期段階には鼻水が出ます。猫は温度差によって頻繁に鼻水を出すものですが、ネバネバとした黄色い鼻水が継続的に出ていてつらそうな様子でしたら、風邪だと疑いましょう。鼻が詰まると鼻呼吸が出来なくなり、口を開けて呼吸をするようになるのが風邪のシグナルとなります。
また風邪が原因で結膜炎となり、涙が目やにが酷くなるのも猫の風邪の特徴です。
猫も咳をしますが、人間がする咳とは違って、しゃっくりのような感じの咳をします。咳は喉に風邪の症状が発生しているシグナルになりますし、食べものを飲み込みにくくなりますので、早めの対処が必要になります。
猫は風邪をひくと発熱します。猫の平熱は38度ほどですが、風邪をひくと40度以上になることもあります。発熱がある状態ですと、食欲不振など衰弱が激しくなることもあります。
風邪は1~2週間ほどで治るケースが多く、自然に治癒していきますが、免疫力が弱っている場合はさらに悪化し合併症を起こすかもしれませんので、風邪の症状が治らず長引くようでしたら、動物病院に相談しましょう。
猫の風邪の治し方
猫が風邪をひきましたら体力を回復させるために、まず栄養をしっかり取らせましょう。食事は食べやすく消化吸収がよいものを食べさせてあげます。脱水症状は危険ですのでそうならないために、水分補給も忘れないようにしましょう。
風邪をひくと抵抗力が弱くなっていますので、猫の顔の目やにや鼻汁を拭き取るなど清潔にして、風邪以外のウイルスから守りましょう。
病院に連れて行けるのでしたら、早めに診てもらいましょう。
病院で診断を受けて、注射や薬を処方してもらい、食事療法と投薬を正しく続けていけば、2週間ほどで治ります。
猫の風邪の予防法
風邪を予防するにはウイルスから猫を守ることです。
そのために、感染した猫との接触を防ぐために外に出さないようにします。また人を介在して感染することもありますので、猫に触れるのは手を洗ってからにしましょう。ちなみに猫の風邪は人にうつることはありません。
年に一度ワクチン接種をしておきましょう。ワクチンで完全に防ぎきることはできませんが、接種しておけば発症しても症状が軽くなりますし、定期的なワクチン接種をすることで免疫を高め再発を防ぐことが出来ます。
猫は家族としてたいせつな一員ですから、いつも元気でいて欲しいですよね。
猫のちょっとした変化にも気づけるよう、毎日を健康に過ごすためにチェックして上げてください。