花祭り

花祭りを知っていますか?

4月8日のお釈迦様の誕生日が花祭りです。キリスト生誕の日が12月25日であるを知っている人がほとんどでしょうが、仏教国である日本では、お釈迦様の誕生日が4月8日であることはあまり知られていません。

そこで花祭りついて、どのようなお祭りなのか甘茶をかける由来、さらに甘茶の効能について調べましたので紹介します。

花祭りの由来

花祭りはお釈迦様の誕生日4月8日を祝う日であることを先程書きましたが、産まれたのは約2500年前になります。

インドのルンビニ園で誕生したお釈迦様は産まれてすぐに立ち上がり、四方7歩を歩み出し、右手は天に左手は地を指し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆがどくそん)」と言葉を発しました。

「天上天下唯我独尊」は「この世の人間ひとりひとりが尊い使命がある」という意味です。

ルンビニ園は花にたくさん囲まれた場所でしたので、そこから4月8日にお御堂にお花を供えるようになり、このお祝いを「花祭り」と言われるようになりました。

花祭りはお釈迦様の誕生を祝うということだけでなく、「天上天下唯我独尊」の意味にあるように、ひとりひとりがかけがえのない命を生きていることを自覚し感謝する日でもあります。

花祭り

甘茶をかけるようになったのはなぜ?

花祭りではお釈迦様に甘茶をかける光景がニュースに流れますが、甘茶をかける由来が確かにあります。

お釈迦様が産まれたと九頭の龍が出現し「天から甘露の雨が降りそそいだ」からです。甘露は徳が高いとそれに応じて天から降るものとされており、この甘露がお釈迦様のはじめてのお風呂となりました。

そこから花祭りではお釈迦様の誕生を象徴する伝説を表現するために、お釈迦様に甘茶をかけるようになったのです。日本では甘茶をかけるようになったのが江戸時代以降で、それ以前は香水を使っていました。

甘茶は赤ちゃんの頭につけると元気よく育つという言い伝えがありますので、花祭りは赤ちゃんの健康を祝うお祭りでもあります。花祭りに稚児行列が行われるお寺があるのも、それが理由だったのですよ。

甘茶の驚くべき効能

甘茶

お釈迦様にかける甘茶には驚くべき効能があることを知っていましたか?どのような効能があるのかひとつずつ説明します。

甘茶はユキノシタ科ガクアジサイの変種で夏に花が咲き始め秋口に葉が取れるようになります。葉をきれいな水で洗ったあと霧吹きで濡らします。それを積み重ねて一日置くと甘茶が発酵し、それを一枚ずつ日干し乾燥させると甘茶となります。

甘茶の効能には甘み効果がありますので、ダイエットや糖尿病療法で甘味として使われています。またサボニンの効果で鎮静作用や内臓器官の働きを高める効果もあります。

甘茶の効能で特に注目されているのが抗アレルギー作用です。その効能は花粉症やアトピーにも効果があるとされており、市販薬にも匹敵する効能があることから医学界でも注目の的となっています。

甘茶は飲むだけでなく入浴剤としてもアトピーに効果的です。

 

花祭りについて色々と調べましたが、お釈迦様の誕生と赤ちゃんの健康を祝い祈るお祭りですから、これからも日本の伝統として受け継がれてほしいです。

甘茶の効能についてもよくわかりましたので、普段の暮らしから体によいものは取り入れていきたいですね。

花祭りの4月8日が来ましたらお釈迦様の生誕を祝いたいと思います。