吉野山は歴史古く平安時代から桜の名所として知られています。平成二年にさくらの名所百選にも選ばれ、平成16年には熊野に掛けての参詣道がユネスコ世界遺産に登録され、近年では海外からの観光客も急増しています。
吉野山の桜は約3万本の圧倒的な数を誇り、桜の季節となりますと山一面に山桜が咲き乱れ、桜色に染まる山肌を観られるのは吉野山の桜だけにしかありません。
そんな由緒深い吉野山の桜の開花見ごろ時期や見どころやアクセスについて紹介します。
吉野山の桜開花時期・見ごろ
吉野山の平年の見ごろは4月初旬から4月下旬ごろまでですが、吉野山は大きく分けて4つのエリアがあります。エリアは下千本、中千本、上千本、奥千本と標高順に分かれていて、標高差がありますので温度差もあり、それぞれのエリアで桜の開花時期、見ごろが異なる時期になります。
その年の気温によって変わりますが、標高の低い下千本の見ごろは4月上旬~中旬、標高の高い奥千本は4月中旬~下旬が見ごろになります。エリアごとに見ごろ時期が異なりますので、長い期間お花見を楽しめるのが吉野山の桜の特徴です。
吉野山の桜の見どころ・楽しみ方
吉野山は南北約8㎞にも及ぶ広大なエリアです。吉野山の桜を存分に楽しみたいのでしたら、吉野山を一望できる所でお花見するのが一番です。それがこちらの場所になります。
花矢倉展望台
花矢倉展望台への行き方ですが、桜開花期間中は吉野駅から臨時バスを利用できます。
近鉄吉野線・近鉄吉野駅を下車
観桜期臨時バスで中千本公園まで約40分
桜吹雪は名前の通り通常は上から舞い降りるものなのですが、吉野山の桜は山肌に植えられているので舞い上がってくる桜吹雪を見ることが出来ます。桜が散り始めるようになりましたら、山上よりも舞い上がる桜吹雪を観られますし、花矢倉展望台も絶好の桜吹雪ポイントになります。
吉野山の夜桜
吉野山の桜開花期間中にライトアップが実施されます。ライトアップの実施時間は日没から20時頃まで(予定)。
昼間とはまた違った姿を見せる桜を幻想的な雰囲気のなかで鑑賞できます。夜桜ライトアップのエリアは、こちらの地図でご確認ください。
4月の吉野山の夜はとても冷え込みますので防寒の用意もお忘れなく。
吉野山 アクセス 駐車場
電車
近鉄吉野線・近鉄吉野駅を下車
ロープウェイにて吉野山駅を下車
車
南阪奈道路・葛城ICを下車 大和高田バイパス・小房を下車 国道168号経由で吉野へ
西名阪道・郡山ICを下車 国道24号、169号を経由で吉野へ
駐車場について
桜開花期間中は臨時駐車場が用意されますが、山のふもと付近のみで土日は通行禁止エリアが多く、大変混雑しますし渋滞しますので、公共交通機関を利用しましょう。
吉野山は世界遺産に指定されましたが、元々は信仰の場として尊ばれてきた由緒正しき場所です。山への敬意を疎かにすることなく、吉野山の神聖なる桜を心ゆくまで楽しんでください。