くらやみ祭り

ゴールデンウィークは各地でイベント目白押しですが、東京都府中市の大国魂神社では「くらやみ祭り」が毎年行われます。このお祭りは夜に神事が行うため灯りを消されたことが由来となり「くらやみ祭り」と呼ばれています。お祭りの華やかさとにぎわいは今もなお色あせることなく、毎年70万人以上もの観客が訪れます。

今回はこの「くらやみ祭り」の2016年の日程、見どころ、交通規制などのアクセス情報を紹介しますので、お祭りを楽しむために参考になさってください。

くらやみ祭り2016年の日程・見どころ

2016年は4月30日(土)~5月6日(金)に開催されます。

開催日ごとの行事、見どころを紹介します。

4月30日(土)

品川海上禊祓式(しながわかいじょうみそぎしき)
くらやみ祭りの始まりを告げる「汐汲み」という神事が行われます。神職一行が品川の海水で身を清め、清めの汐水を樽に入れ大国魂神社に持ち帰ります。大祭期間中に行われる朝夕の潔斎ではこの汐水を使います。

5月1日(金)

祈晴祭(きせいさい)
大祭期間中の安全と好天を祈る神事です。

5月2日(月)

御鏡磨式(みかがみすりしき)
御輿に飾る8枚の鏡を塩で磨き清めます。鏡は己の心を映すものとされ、鏡を磨くことで心を清めます。この鏡ですが、お清め後は御輿に飾らず本殿に納められます。

5月3日(火)

競馬式(にまくらべ)
くらやみ祭り 競馬式

烏帽子直垂姿の騎手が6頭の馬に乗り馬場大門欅並木150メートルを3度往復します。

ゴールデンウィーク終盤を迎え、くらやみ祭りもさらに盛り上がります。

5月4日(水)

御綱祭(おつなまつり)
品川海上禊祓式で持ち帰った汐水で御輿をお祓いして、飾り網を掛けます。神輿に御霊が移る準備が整い神輿に御霊が移られます。

萬燈大会(まんとうたいかい)
出典 https://www.ookunitamajinja.or.jp/matsuri/img/04img_kurayami9b.jpg

花萬燈の出来映えと担ぎ手の技術を競う大会です。重量のある巨大な花萬燈を操る光景は圧巻の迫力です。

山車の巡行
山車の巡行

24台もの山車がお囃子を鳴らしながら神社の大鳥居前とけやき並木を中心に巡行します。山車は提灯を多く掲げているので、夜が更けていくと暗闇に提灯の明かりが灯り、見物客を幻想的な世界へと誘います。

5月5日(木)

太鼓送り込み
くらやみ祭り 太鼓送り込み

町内中の宮大太鼓が隨神門内と拝殿前に送り込まれ、約1時間にわたり威勢よく太鼓を響かせ、祭りのムードも最高潮へ達します。

御輿渡御(みこしとぎょ)
くらやみ祭り 御輿渡御

くらやみ祭のまさにクライマックスです。花火の打ち上げと太鼓を合図に、白丁を身につけた担ぎ手たちが威勢よい掛け声とともに御輿を激しくゆらし練り歩きます。

5月6日(水)

御輿還御(みこしかんぎょ)
神輿から御霊を本殿に納める儀式により、くらやみ祭は終わりを告げます。
この儀式は一般非公開です。

くらやみ祭り アクセス

電車

京王線・府中駅を下車 徒歩5分
JR武蔵野線/南武線・府中本町駅を下車 徒歩5分

中央高速・国立府中IC下車 約10分

くらやみ祭りの交通規制

くらやみ祭り期間中に臨時駐車場は設けられません。くらやみ祭りはゴールデンウィークに開催されますので、たいへん人出が多く周辺も渋滞します。

大国魂神社の周辺道路は交通規制を実施します。御輿渡御の時間帯は神社本殿から御旅所までの間が通行止めとなりますので、公共交通機関を利用しましょう。

くらやみ祭りは1000年以上も続くお祭りで、街に灯りが点るまでは本当に暗闇の中で御輿渡御が行われていました。受け継がれた伝統が今なお残り、厳かでありながら雄大で迫力ある「くらやみ祭り」はゴールデンウィークに見られますので、ぜひお楽しみください。