お風呂 風邪

こどもとのときに「風邪をひいたときは、お風呂には入らずゆっくり寝ていなさい」と母から言われていたので、風邪をひいて熱があるときにはお風呂に入らないことが当たり前のことだと思っていました。

でも本当にお風呂に入らないことが風邪を治すために必要なことなのでしょうか?ずっと疑問に思っていましたのですが、風邪とお風呂の関係について調べてみましたので、なぜ風邪をひいたらお風呂に入っていけないということになっていたのか、さらに風邪を早く治すお風呂の正しい入り方を紹介します。

風邪のときお風呂に入っていけないのは日本だけ?

お風呂 風邪

風邪をひいたときにお風呂に入らないのは日本独自の習慣です。風邪とお風呂の関係について医学的に研究されたことがありませんので、実証結果もわかりません。

ではなぜお風呂に入ってはいけないと言われ続けてきたのは、お風呂が各家に備え付けられるようになったのは戦後数十年のことで、かつてはお風呂がない家が多く、お風呂に入るために銭湯に通ったり、お風呂があっても離れにある家が多かったからです。

自宅から銭湯までの距離が遠かったから体が冷えてしまい、さらに風邪を悪化させてしまいます。そういった事情もありまして、風邪をひいたらお風呂には入らないとされてきたのですが、今では各家にお風呂がありますので環境が変わりましたし、風邪をひいたときでもお風呂に入った方が治りが早くなると指導するお医者さんも増えてきました。

風邪を早く治す正しいお風呂の入り方

家にお風呂がありますので湯冷めの心配はありませんし、体が温まり汗を出して老廃物を排出できて免疫力が上がりますので、風邪を早く治すためにお風呂に入ることは良いことです。でも間違った入り方をしてしまいますと、さらに風邪を悪化させてしまいますので、正しいお風呂の入り方について覚えましょう。

大前提となるのが

・体を冷やさない
・体力を消耗させない

体を冷やさないように、入浴する前にお湯を張って浴室と、さらに脱衣場も温めておきましょう。

お湯は熱すぎると体力を消耗し免疫力が下がってしまいますので、40度前後のぬるめのお湯でゆっくり10~20分ほど肩まで浸かって、体の隅々まで温めるようにしましょう。

お風呂 風邪

こんなときは風邪のときお風呂に入ってはいけない

38度以上の高熱がありましたら、お風呂に入ると体力を消耗するだけでより悪化させてしまいますので、お風呂は避けましょう。

また悪寒や倦怠感がひどく、嘔吐や下痢、頭痛などつらい症状がある場合も、体力が消耗していて入浴の効果がありませんので、お風呂を控えてください。

お風呂に入りますと汗が出て水分が失われますので、水分補給は忘れないよう心掛けましょう。ポカリスエットなどの飲料水ですと、汗と一緒に失われたイオン(電解質)も補給できます。

お風呂を出ましたら、体が温まっているうちに布団に入ると気持ちよく眠りにつくことができます。体力が回復し風邪の症状も治まっていきますので、お風呂を活用してください。