結婚式 神父 牧師

結婚式のスタイルが多様化している時代でも、今なお一番人気なのがキリスト教式の結婚式です。

そんなキリスト教式の結婚式ですが、結婚式で誓いの言葉を問いかける役目を果たす聖職者は神父なのか牧師どちらなのか知っていますか?

世界のキリスト教徒の人口割合は3割を占めますが、日本人のキリスト教徒の割合は1%しかいませんので、多くの方がキリスト教についてよくわかっていません。結婚式は人生においてたいせつなセレモニーですから、結婚式について正しい知識を知って臨みたいですよね。

それでは神父と牧師の違いなど紹介しますので、結婚式を迎えるにあたり参考になさってください。

神父と牧師その違いは?

神父 牧師

神父と牧師はキリスト教の聖職者ですが、神父はカトリックと東方正教会、牧師はプロテスタントです。同じ聖職者ではありますが、意味や立場などが大きく異なります。

神父

カトリックには位階という序列制度があり、最も上位の位階が司教です。司教は「キリストに選ばれた最初の12人の弟子」の継承者として位置づけられます。その司教を補佐する立場にあるのが司祭です。司祭は正式な職名です。

神父は司祭に対して敬意を表す尊称です。神父は司教に代わり教会などで奉仕し、一般信者に近い場所にいます。

牧師

牧師は正式には聖職者ではなく、教職者として一般信者とは身分の上下の差がない立場にいます。このような制度になっているのは、キリストが自ら「牧者」と名乗り、信者と近く同じ立場で導いていったことが由来です。

戒律においても神父とは大きく異なり、カトリックの神父は結婚を許されませんが、プロテスタントの牧師は結婚を許されており家庭を持つことができます。それは牧師が聖職者でないために戒律においても一般信者と変わりがないからです。

結婚式に呼ばれるのは神父と牧師どちら?

教会ではなく挙式をホテルや結婚式場で挙げるのでしたら、ホテルやプランナーが手配するのが一般的です。

日本のキリスト教式の結婚式を行う場合、多くがプロテスタント教会の牧師が呼ばれます。

カトリックは戒律が厳しく、信者以外が簡単に挙式することができず、挙式の許可が下りるまでの条件が厳しく、時間が掛かります。

一方プロテスタントは受け入れ門戸が広いので、牧師に依頼することが多くなります。

ホテルや結婚式場の牧師は偽物?

教会ではなくホテルや結婚式場で挙式を挙げる場合、正式な牧師ではなく、アルバイトの外国人、つまり偽物の牧師が多いです。

キリスト教式の結婚式の需要に対して、外国人牧師の人数が不足しているため、牧師の衣装を着た外国人のアルバイト牧師が暗黙の了解になっています。特に日曜日は教会での礼拝がありますので、本物の牧師の依頼するのはとても難しいです。

挙式は結婚するおふたりにとって、たいせつな誓いの場ですから、本物の牧師に依頼するのかどうか、挙式を申し込むときに確認しましょう。

結婚式

一生に一度の結婚式です。神聖なる場での誓いの言葉と導いてくださる方について、知っておくと結婚式がより思い出深いものになるのではないでしょうか。

素敵な結婚式をお迎えください。