芝桜

桜が散り始める頃になると咲き始めるのが芝桜です。芝桜はひとつひとつは小さい花ですが、地面いっぱいに芝桜が咲き広がる光景は、まるで花の絨毯のような美しさです。芝桜は寒さや乾燥にも強いのが特徴で、ガーデニング初心者でも育てやすく人気となっています。芝生は花が散っても芝生として楽しめる多年草です。

ご家庭でも簡単にたのしめる芝桜の育て方や増やし方などを紹介します。

芝桜の育て方

植える時期

芝桜を植えつける時期で最適なのは春でしたら3~5月秋の9月下旬~10月です。初心者でしたら水やりの管理がしやすい秋植えをおすすめします。

芝桜の植え方

芝桜を美しく咲かせるには、土台となる根っこをしっかり伸ばすことです。植えるときに根っこをしっかりと伸ばしましょう。根っこは良くほぐせば根が広がり伸びがしっかりとします。

植え付けは株を20~30センチ間隔にすると生え広がったとき、きれいに見栄えよく咲きます。

芝桜 植えつけ

肝心な植えつける場所ですが、水はけが良好で陽当たりと風通し好い場所にしましょう。

芝桜は乾燥や寒さに強い性質ですが、陽当たりが悪いと根付きや花の咲きが悪くなります。

芝桜を植えつける土について

芝桜は乾燥気味で水はけが良好な土を好みます。市販の花や野菜栽培用の土を使う場合は、川砂を2割混ぜます。

ご自身で配合する場合は

赤玉土6:腐葉土2:川砂2

以上の配分で混ぜ合わせます。

芝桜の肥料について

花壇に植える場合
花壇など広いスペースの場合は、芝桜の植え付け前9に化学肥料を土に施します(化学肥料は店員さんに聞いて、適切な量を聞いてください)。

プランターや鉢植えに植える場合
市販の肥料配合済の土を使うのでしたら、肥料をさらに与える必要はありません。むしろ芝桜は肥料をやり過ぎると花付きが悪くなるなど逆効果になりますので、ご注意ください。

芝桜への水やりについて

芝桜は乾燥に強いですが、裏を返せば多湿は苦手ということです。また寒さに強くはありますが、高温は苦手です。このような芝桜の性質ですので、高温多湿になる夏場での水やりには注意が必要です。必ず早朝もしくは日が沈んでから夕方に水やりをしましょう。

冬場の水やりは水のやりすぎに注意してください。

芝桜の増やし方

芝桜の増やし方には挿し芽と株分けがあります。

挿し芽

出典 http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-40-3b/faarashi/folder/788417/09/36578609/img_1?1337730096

芝桜の茎を切り取って土に挿し増やすことができます。

春に植えて増やすのなら、前年の9月下旬から10月に、秋に植えつけて増やすのなら前年の4月から5月に挿し芽をします。

挿し芽は芝桜の先端5㎝くらいの長さに茎を切り、下から2㎝ほどの葉を落として土に挿せば、根が3週間ほどで出てきます。

株分け

株を根本から分けてから土に植えて増やす方法です。

時期は花が咲き終わり暑さが過ぎた9月下旬頃です。

株分けすると風通しがよくなりますので、多湿が苦手な芝桜にとって良好な環境をつくることができます。

芝桜の刈り込み

芝桜が咲き終わると茶色くなっていきますので、枯れたように見えますが枯れたわけではありません。しかし見た目が悪くなりますし、そのままにしておくと株が密になり風通し悪くなり多湿の原因となってしまいます。

芝桜の刈り込み

芝桜の刈り込みをすることで芝桜の環境を改善します。刈り込みの方法は根元から茎までの3~5㎝を剪定ばさみや草刈機で刈り込みます。刈り込みは湿気が多くなる梅雨になる前に刈り込みをしておけば夏越えできます。

芝桜の植え方について紹介しましたが、一見手間と面倒が掛かるように思いますが、芝桜を育ててみると、簡単に育てたり増やしたりできるのがわかります。たいせつに育てた芝桜がお庭やベランダにきれいな花を咲かせる光景を思い浮かべるとわくわくしませんか?
ぜひ芝桜のガーデニングをお楽しみください。