桜

日本の春の訪れの楽しみといえば、満開の桜、お花見ですね。お花見シーズンになりますと桜の話題で持ちきりとなります。日本の歴史古くから日本人に愛され続けた桜は今なお私たちを魅了し続けています。

そんな愛して止まない桜ですが、桜の花言葉をきちんと答えることは出来ますか?

いつも何気なく観てしまう桜ですが、花言葉はもちろんあります。桜の花言葉と由来を知ることで、桜への愛着がさらに湧き、お花見も今まで以上に楽しめるようになりますよ。

というわけで、有名な桜の花言葉とその由来を説明します。

ソメイヨシノ(染井吉野)

ソメイヨシノ

桜の代名詞と言えるのがソメイヨシノです。気象庁が発表する桜の開花情報もソメイヨシノを基準としています。最も日本人になじみのある桜ですね。

ソメイヨシノの桜言葉は「優れた美人」「純潔」

まさに桜のイメージそのままの美しい花言葉ですね。ソメイヨシノを見ると品のある美しさを感じますから、この花言葉には納得します。

しだれ桜

しだれ桜

とても枝がやわらかく枝垂れるので、しだれ桜の名前が付けられました。しなるように長く垂れ下がる様は、とても見応えがあり迫力と美しさを感じさせる桜です。

しだれ桜の名所として有名な地は、福島の三春滝桜、秋田の角館、京都の醍醐寺です。

しだれ桜の花言葉は「優美」「ごまかし」です。

「優美」とは相反する花言葉「ごまかし」があるのが、なにか意味深なものがあります。美しさの裏になにか秘密めいたもの隠している女性をイメージせずにはいられません。

八重桜

八重桜

八重桜の花言葉は「しとやか」「豊かな教養」です。大河ドラマ『八重の桜』で綾瀬はるか演じる八重は同志社大学創設者新島襄夫人です。八重のイメージそのままの花言葉ですね。

ちなみに八重桜は特定の品種名ではなく「八重咲きになる」という桜の総称で、有名な品種は「フゲンソウ」「ヤエベニシダレ」です。

桜の花言葉の由来

桜には日本古代から神が宿っているとされ、神聖な木として祀られました。桜に宿る神は古事記に記される「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」という女神です。咲耶姫は日本に桜の種を初めて蒔いたとされており、「桜」と名付けられたのは咲耶姫の名前からとされています。
桜と深い縁がある咲耶姫は、教養と品格を兼ね備えた容姿端麗な女性という逸話が残っています。

桜の花言葉には「優美」「豊かな教養」などがあります。これはまさに咲耶姫をイメージされますし、桜の花言葉に女性的な意味がつけられたのも、わかりますね。

桜には種類によって意味が違う花言葉がありますが、全般に共通した意味は「優美」「心の美」です。まさに桜のイメージそのもののことですね。

桜は1年のあいだで美しい花をきれいに咲かせるのは、1週間程度のわずかな命です。華やかにパっと散る儚さを愛さずにはいられません。満開の桜は遠くからでもその迫力がわかりますし、近くで見ればそれぞれの桜の花に表情があることがわかります。

お花見する機会がありましたら、桜の花言葉を思い、お花見をより一層楽しいものにしてください。