引越し

引越しシーズンになりますと、挨拶の粗品を受け取ることがありますよね。

粗品をいただいたら「お返しをしなければいけないのか?」

いつも迷う方もいらっしゃるかもしれません。
これから近所づきあいがありますから、失礼がないよう、お返しをするべきなのでしょうか?

引越しの挨拶で粗品をもらったときのマナーとは?

「人様から何かをいただいたら、お返しをしなければ」

このように考える方はとても礼儀正しいので、引越しの挨拶にもらった粗品にもお返しをしなければと思ってしまうのではないでしょうか

考え方としてはとても礼儀正しいので、まちがいではないのですが、引越しの挨拶には、お礼をしなくてもマナー違反ではありません。

なぜなら、引越しの挨拶はあくまで粗品程度の「よろしくお願いします」という軽い意味ですので、挨拶のときに、お礼の言葉を言えば十分お返しになるのです。

お返しをしないことは日本の贈答マナーでは例外的なのですが、引越しの挨拶での粗品に関しては、お返しする必要はないと考えてまちがいありません。

引越しの挨拶で贈る粗品は1000円を超えない程度のもので高価なものではありません。この値段設定が、お返しが必要ではない理由になります。

もし1000円を超えるような高価な品を引越しの挨拶でいただいたら、お返ししなければと、いただいた側は思ってしまいます。

このように、お礼の見かえりを望むような品でないからこそ粗品なのです。したがって、引越しの挨拶の粗品にお返しは不要なのです。

引越しの挨拶で粗品を贈る意味とは?

引越し 挨拶

引越しの挨拶で粗品を贈るのは「これからおつきあいお願いします」「引越し中はおさがわせしました」という気持ちを形にするためです。

引越しはなにかと騒がしいものですし、引越し後に円満な関係で生活するために、引越しの挨拶で粗品を持参するのです。

ひとり暮らし女性は引越しの挨拶をしないほうが良いことも

女性 ひとり暮らし

これは女性のひとり暮らしのケースで、戸建ての方は該当しないのですが、引越しの挨拶はしなくても特にだいじょうぶです。

昔は近所づきあいがありましたので、引越しの挨拶はしておくものでした。しかし、現在はマンションでは住民同士の近所づきあいはほとんどありませんし、お互い干渉しないので、隣はだれが住んでいるのか、わからないのが当たり前です。

もし隣人が危ない人で、わざわざ挨拶に行くことは、女性のひとり暮らしを教えてしまうことになります。ですので、自分の身を守るためにも引越しの挨拶は避けたほうが良いでしょう。

お返しするのが良いケース

粗品とはいえども高価な品をいただいた場合、たとえば1000円を超える品でしたら、その場合のみお礼としてお返しするといいでしょう。お返しするものも500円程度の粗品で充分です。高価なものをいただいたからと同額のものをお返しするのも考えものです。相手に気を使わせてしまいますから、粗品程度のものにしておきましょう。

引っ越してきた側、いままでの住人側ともども、気持ちよく生活するために、引越しの挨拶も円滑におこないましょう。そうすればお互い気持ちよく過ごせますから。